なかい皮フ科クリニック(津市)

多汗症

多汗症たかんしょう

手足やわきなど体の一部に限局性に多汗がみられるものと、全身性に多汗がみられるものがあります。 全身性多汗症では内科的な疾患が隠れている場合もあるので、他院にて検査が必要になることもあります。 限局性多汗症で診断基準をみたすものは治療の対象になります。

手足では塗り薬(保険適応外)やイオントフォレーシス(保険適応)、わきでは最近承認された塗り薬(保険適応)がありますので、手足わき汗等で悩んでる場合はご相談ください。 尚、当院ではボトックス局注は行っておりません。

治療方法

イオントフォレーシス

手足の多汗症治療で保険適応があります。
多汗を認める手のひら、足の裏を水を入れた専用の容器に浸して直流電流を流す方法です。
電流を通電することで生じる水素イオンが汗孔を潰して、その数を減らすことで発汗を抑えます。 通電中はピリピリとした痛みが生じます。治療時間は約5〜10分です。
3ヶ月を目処に週1回から初めて、効果があれば徐々に間隔をあけていきます。 小児の方は、出力を低めにし短時間から治療可能ですが、ピリピリとした痛みが我慢できない場合は難しいこともあります。

【禁忌】次の方はお受けできません。

  • ペースメーカー装着者
  • 妊婦
  • 心臓に障害のある方
  • 通電部周辺に金属が入っている方
  • 医師の判断で難しい場合  など

【注意】

  • 通電部に傷のある方(小さい傷であればワセリン塗布で治療することもあります)
  • 通電部に刺青のある場合、変色したりやけどすることがあります
  • 通電部の金属類(指輪など)は外していただきます
  • 爪マニキュアははがれたり変色することがあるため除去してください